義務教育の学力問題

2016年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表された。成果としては、基礎知識の定着に一定の改善は見られたが、やりとりや表現を理解する力や根拠を示して書く力などに課題が残ったという。

私は、かねてから思っていたが、子どもたちの学力について全国平均や都道府県別平均だけが常に注目されることに危惧を抱いている。平均点よりも散らばりや学力が不足している箇所に対する日々の指導のあり方など学校だけの問題にせずに国民のいや子育ての課題とするような方向性を持ちたい。数字は確かに説得力はあるが、それだけにとらわれると地域間の関係や学校と保護者との関係がギクシャクする。子どもの学力は、学校や保護者、地域で育てるのが公教育ではないか。

私が36年間教鞭をとった埼玉県のデーターは以下である。カッコ内は全国平均。

小学校6年生

国語A71.6(73.0) 国語B56.7(58.0)算数A75.9(77.8)算数B46.3(47.4)

中学校3年生

国語A74.9(76.0)国語B65.6(67.1)数学A60.3(62.8)数学B43.2(44.8)

全て全国平均を下回っている。埼玉県の中でもどの市町村が高いか、公表するかしないかなどそのような問題が多くなり、各学校の教師たちに平均値を上げる指示が出る。

学力とは何なのか?学びとは何なのか?子どもたちにつけなければならない力は、このようなペーパーテストでは測れないことをしっかりと発信してほしい。私は、教鞭をとっていたころ、体験学習、モノづくり、1人1実験など個に応じた授業を実践してきた。教材研究や準備に時間を要したが、学習に興味を持ち、努力する子どもの姿をみてきた。

学力の測り方、分析は確かに難しいことだが、一つのデーターだけで判断するようなことは避けていただきたい。日本の今の小学生や中学生にはこんな力がついているというような長所を中心とした公表ができると国民全体いや教育に携わる者の励みになることを忘れてはならない。

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