継続は力なり

米国の心理学者マーゴ・ガードナー氏らコロンビア大学の研究者グループが2008年に発表した論文によると、10代の男女11000人を26歳まで長期追跡調査したところ、習い事や地域活動といった課外活動を2年以上続けた人は、1年しか続けなかった人に比べ、成人した時点でより高学歴かつ高収入になっていたという。また、2年以上続けた人の中でも、習い事などの週当たりの時間が長い方が、より高い学歴と高収入を得ていた。

習い事を続けることと学歴・高収入をつないだのは、非認知能力と呼ばれる力だ。学力テストの点数や知能指数試験ではかることができるスキルは「認知能力」。一方、勤勉性や意欲、忍耐力、思いやりといった数値化が難しいスキルを「非認知能力」と呼ぶ。

<参考>

認知能力…IQ 学力 記憶力 論理性等

非認知能力…勤勉性 意欲 忍耐力 思いやり等

要するにこの「非認知能力」こそが将来的な学力や年収、すなわち社会的・経済的な成功を支えており、生きる力の源泉になっている。

米ペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワース教授の書いた「GRIT(やり抜く力)」はこの非認知能力についてまとめた世界的なベストセラーである。彼は公立中学校や陸軍士官学校での自身の研究を基に社会的な成功を収めた人の要因を分析した。その結果が、IQや社会的知性、見た目、健康な体のいずれでもなく、「やり抜く力」であることを明らかにしている。また、ダックワース教授によると、やり抜く力を伸ばすのに効果的なのは、スポーツや楽器といった体系的な練習を積み重ねるタイプの習い事だという。(以上、東洋経済 2/11号 引用)

私は、35年間バスケットボールの指導をしてきたが、上記のことが手に取るようにわかる。苦しい練習を続けることのできる子どもの方が将来的に高学歴になり、希望の職に就いて生き生きとしている。小学生のチームは毎年選手が入れ替わる。強い年の選手ほど、練習をたくさんこなし、学校の成績もよい。まさしく文武両道なのである。やり抜く力をつけるためには、明確な目標設定が必要だし、環境も整えなければならない。2~3年経つと子どもも保護者も考え方が微妙に変わる。不易流行を肝に銘じ、明日からも選手たちと対峙するが、これというものは残念ながら見当たらない。一つ言えることは、決して諦めないことと愛情を持って指導することである。できないといって嘆く暇があれば、できるように丁寧に指導・支援すればよい。

「継続は力なり」、やはりこの言葉は素晴らしい。

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