継続は力なりⅡ

東京大学社会科学研究所が2016年4月に発表した調査結果によると、勤勉性とまじめさ、忍耐力という3つの非認知能力の高さは、所得の高さと相関関係があったという。特に男性の場合、まじめさが最も高いグループと最も低いグループを比較すると、平均年収で実に198万円の差があった。同様に勤勉さでは136万円、忍耐力では189万円の差があった。この調査における「まじめさ」とは、「学校で自分が好きではない勉強に全力で取り組んだ」という設問に対する回答が基準となっており、勉強に全力で取り組むという非認知能力を発揮した結果、試験でよい成績を残したという認知能力向上にもつながったと推測できる。つまり、非認知能力と認知能力は相互に影響しあうものであることが分かる。また、米ミシガン州で1960年代に始まった社会実験によると非認知能力の鍛錬は幼児期に行うとより効果的だということも分かった。就学前の幼児教育というと日本ではパズルを使った幼児教育や英語や計算の英才教育があるが、IQなどの認知スキルにはプラスの影響を及ぼすが、8歳頃になると効果は殆ど消失し、短期的なものに終わるという。ところが非認知能力は完全に消失することなく、数十年という長期間に渡って維持されるという。

以上のことから、子どもの習い事は根気よく続ければ、勉強に匹敵するくらい人生の糧になることが分かる。これが最新の教育学や脳科学の答えでもある。よって、小学校の時から受験勉強のみに打ち込むよりスポーツや音楽などの習い事を長期間続けさせた方が非認知能力が上がり、将来の学力や年収に効果をもたらすことが分かる。やはり、「継続は力なり」である。

※東洋経済 2/11号参照

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