AIについて

今日の日経にAI「東ロボくん」の記事があった。

東ロボくんは、国立情報学研究所が中心となり、2011年度から研究を開始し、複数の企業や大学が参加して、21年度までの東大入試突破を目標にしてきた。このたびベネッセコーポレーションが実施した16年度のセンター模擬試験では5教科8科目の合計で525点(平均454.8点)を獲得し、偏差値は57.1となった。これは偏差値80前後が合格の目安になる東大の壁が厚く、目標達成は難しそうだと分かってきた。囲碁の世界では人間を凌ぐ能力のあるAIだが、決して万能ではないことが明らかになった。

では、何が苦手かというと、文脈の理解である。具体的には「一文問題」は確実に解けるが、「複数文問題」は難しいらしい。英語の文法、語彙、語法問題は解けても、文と文のつながりの理解が必要な複数文問題は、正解できない。2人の会話文を例に挙げると、過去の経験や実生活で得た常識を基に会話状況を想像し、正解を導くことができない。読解力がないと何を問われているか分からないこともある。世界史で「対外発展のかげで進行していた国防の危機」という抽象的な表現も読み取れず、答えを誤った。AIにとっての得意技は、学習用のデーターの存在だ。暗記問題は得意なのである。

そのうち技術革新が進歩し、人間の脳のように知識を柔軟に活用し、初めて見る問題にも対処できる日もいつかは来るだろう。今、多種多様な情報処理を行う汎用AIが注目を集めている。

AIの進歩は、素晴らしいことだが、我々人間にとって恐ろしいことかもしれない。人間の存在の意義を問う問題でもあるからだ。

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